#53 アクアリウム展と本物のNAは違うよなあ
「血股ではゴールデンウィークが始まったみたいですね」
「こんにちは、くまたんです」
「巷ね、混乱を招く誤字やめい!」
「どうも、ホーリーです」
「くまも歩けば棒に当たるというので」
「言わん」
「とりあえず、大阪の中心地、梅田に出てみたよ」
「そしたら、魚のにおい、つまりFI臭がしたんで」
「そっちにフラフラ行ってみたんだ」
「何か面白いものでもあったの?」
「『宮本むなし』がありました」
「ただの定食屋やないかい!」
「どうも焼けた魚はブログネタにならないので」
「泳いでいる魚を探していると、たどり着きました!」
「あ、いつぞやの金魚展の熱帯魚バージョンだね」
「前回は最終日に行って、人の後頭部ばかり見て帰ったけど、」
「今回は余裕のある日だったんで、人も少なめでじっくり見れました」
「じゃあ、何かぐっと来る写真見せてよ」
「よしきた!」
「いきなりキワモノかよ!」
「ジャグジウムか何とかっていうふざけたお風呂です」
「プラティが泳いでました」
「あんまり落ち着いて体温められないね」
「マネキンが妙になまめかしいので、もう一枚」
「他にも奇をてらった水槽展示があったらしいね」
「うん。何だか人間のエゴだけが感じられる展示も多くて、ちょっと考えさせられたよ、比較的楽しめた写真をあげていくね」
「エンゼル水槽、奥行き15cm位でした」
「水草水槽もありました。詫び草使いまくってましたよ」
「ウォーターベッドが置いてあって、グッピーさんが泳いでました」
「ウォーターベッドは憧れだけど、布団が団地の押し入れにしまってあったような生活感出てたんだよね」
「タイ焼きが泳いでました、食べたい!」
「確かにそんな感じだけどね!」
「いつか飼いたいウーパー&ルーパーです」
「何かのバンド名かよ・・・」
「余談ですが、たまたま見学の順番が近かった大学生のカップルがいてね」
「うん?」
「淡水水槽には苔とり要因としてたいがいヤマトがいたんだけど」
「それを見て、男の子がはしゃいだように」
『うわ!これ、昔飼ってたやつやん!』
『何やったけなあ、何とかヌマエビやねん!』
「と、バカでかい声で騒ぐわけよ」
「普通の人ならそれ位の知識が当たり前かもね」
「そうみたいなんだ」
「女の子の方が、へ~ヌマエビなんだ、すご~いい」
「なんて言うもんだから、男子がはしゃいでねえ」
「水槽にエビを見つけるたびに」
「ヌマエビ、ブマエビとうるさくなっちゃったんだよ」
「うん、まあ、いいじゃん。2人は楽しそうなんだから」
「ところがしばらくして彼氏の方が」
『あ!思い出した、何とかト!ヌマエビや!』
「と、度肝を抜かれる部分記憶を復活させたわけよ!」
「逆にファインプレーだね!」
「なぜ、ヤマトが一気に出てこない」
「で、その後は」
「何とかトヌマエビ…とうるさいので」
「うるさいので?」
「背後からボソッと『むろと』って言ってみたよ」
「何だよ、室戸ヌマエビって!」
「そしたら、その彼氏の方が…」
『そうや!ヤマトヌマエビや!』
「って、普通に思い出しよったわけ」
「いたずら不発なうえに恥ずかしいねえ」
「おかげで見てまわる速度があがっちゃったよ、とほほ」
「自業自得だね」
「それより、自分の水槽はどうなったのさ?」
「あんまり変化がないんだよね」
「強いて見せると・・・」
「あれ?端々が枯れてきてない?」
「一足はやい紅葉気分だね~」
「近いうちにまた痛い目見るんだろうなあ・・・」